【聖地】御荘湾・上甲商会さんで大型チヌにトライ【惨敗】

今年のシルバーウィークは5連休だった人も多かったのではないでしょうか。8月終わりからの悪天候のお詫びかのように天気もよくて。日本中のチヌ釣りジャンキーたちが各地で奮闘していたことでしょう。
ええ。もちろん行きましたとも。今回はね、とうとう行っちゃいました。最後の楽園。

大型チヌの楽園はそんなに甘くなかったよ の巻

天井まで年無しチヌでいっぱいだー

天井まで年無しチヌでいっぱいだー

愛媛は宇和島より向こうの、御荘湾(みしょうわん)。超巨大チヌ・通称ミッシーが出るという伝説の地です。ちなみに、ワタクシ電車のチームメイトにもミッシーというナイスガイがいますが。どーでもいいですかね。

いくつか有名なイカダ屋さんがありますが、今回は釣果ページで年無しチヌが連発していた上甲商会さんをチョイス!もうね、すごいんです。釣果が。てっきり、僕にも釣れるもんだと思っていましたよ。ヘラヘラ。

片道6時間、チヌ釣り12時間。

そりゃ遠いですよ。もちろん、前日入りの車中泊。

いったいどんだけ遠いのか。みなさんも調べてみましょう。ということで作ってみました。あなたの家の郵便番号から、上甲商会さんまでかかる時間を一発表示しちゃいます。

実は行きの日、13時からソフトボールの大会があって、先発させてもらって打ち込まれて負けた電車。嫌な展開はもう始まってたんですかねー

ここは、たまに見かける地続きのイカダで、船で渡してもらう必要がありません。夜明けと同時に釣りスタートが可能なんです。好きなときに陸で休んで。好きなときに釣れる。ナイスロケーション。

試合開始。高まる期待。

試合開始。高まる期待。

店主さんはとても気さくな方でお店のオリジナルダンゴの用意の仕方など、丁寧に教えて下さいました。宇和島の方ではチヌを食べる習慣がなくて、漁師さんも相手にしていない。なのでチヌが大きく育つんですよーなんてことをおっしゃってました。

僕が思うに、ここのチヌが美味しくないんじゃなくて、他にいくらでも美味しい魚が居るからわざわざチヌを食べる必要がないんでしょうね。なんと贅沢な土地か!

そんな背景は置いておいて。さあ、試合開始。大型チヌよ、カモーン。

「釣れるんは釣れるやろう、問題は型やねー」(電車)

ちわーっす。マゴチっすー

ちわーっす。ゲストのマゴチっすー

甘えよ。甘すぎたよ。

御荘湾の夕日はとても綺麗で。

御荘湾に沈む夕日。綺麗だなあ。

御荘湾に沈んだ夕日。綺麗だなあ。

♪ えりぃもの~ 春ぅは~ 何も~ ないぃ~ 春ですぅ~ ♪

常連さんはオールジャンキー

いやーまさか、一枚も釣れないとは!電車・スイカさんともに、完全チヌボース。後半はボラも寄ってきたし、それらしいアタリもありましたが、捉えきれず。聖地の洗礼を思いっきし浴びることになりました。

そういえば、大型チヌが釣れるとは読んだことがありましたが、簡単に釣れるとは一言も書いてありませんでしたからね。

となりのイカダはチヌ釣り少年。2枚ほど釣ってた。

となりのイカダはチヌ釣り少年。ぶつぶつ独り言言いながら10時間は釣りしてた。

右隣りでよくチヌを仕留めておられた二人組の方たちは、なんとほぼ毎週、神戸近辺から来ているそう。しかも、来たらだいたい2日連続の釣り。そりゃ交通費考えたらそうしたくなりますわねぇ。

ちぬ倶楽部 2015年 10 月号 [雑誌]
なんと↑に載ってた方でした!

午前中はボラのあたりもなく、オキアミすら戻ってくる厳しい展開。5メートル左右では釣れてるのに・・・。右隣でエイとのやり取りがあって、それ以降、急にダンゴへのボラあたりが出だしたところを見ると、僕のテリトリーではエイさんが待ち構えたのかも?

納竿後にお話した常連のYさんという方は、かれこれ20年以上ここに通ってるとのこと。今は大分からわざわざ来ているそうな。大分にもあるイカダには目もくれず。やべぇ。

昔は大阪に住んでたこともあって、そのときはここで土日釣って、月曜出勤というハードスケジュールを平気でこなしていたと。やべぇ。もちろんロクマルの実績もお持ち。やべぇよ。

ちわーっす。ゲストの巨ボラっすー。

ちわーっす。ゲストの巨ボラっすー

Yさん、もちろん竿は手創り。御荘竿と呼ばれるスタイルの、2.4メートルある長めのしぶーい竿をお持ちでした。欲しい。

ちなみにここのボラも美味しいそうです。Yさんは釣れたら三枚におろしておみやげにするそうな。ここのボラ、堂浦と違って、やたらと体高のある姿が印象的でした。

上甲商会さんのルールとか。

詳しいことは電話などで確認して欲しいのですが、軽くだけルールを。

使ってはいけないもの

  • 市販のダンゴ
  • 集魚剤
  • 練り餌(魚玉、生ミックなど)
  • コーン ※ただし、活きサナギミンチ激荒に入ってるコーンは少量のためOK。

使ってOKなもの

  • 上甲商会さんで購入できる山土+サナギダンゴ
  • オキアミ。シラサエビ、ボケ、カニなど生きエサ。(=自然界に存在する系統のものですね。)

これらは別に釣り人への嫌がらせではなくて、環境保全+お魚が釣れなくなることを避けるのが目的とのことです。

挿し餌に使う冷凍オキアミ、粒サナギ、カニは上甲商会さんで購入できますので、持ち込むものがほぼなくて楽ちんです。僕たちが持ち込んだのは「活きサナギミンチ激荒」だけでした。

ダンゴについて

山土1袋300円、サナギ粉1杯600円で販売しておられます。これを5対3とか8対5とかの比率で配合して使います。お店オススメの比率が前述のものですが、これはみなさんこだわりをお持ちで色々変えておられるようです。

黒板に使った分を書き込むスタイル。合理的。

黒板に使った分を書き込むスタイル。合理的。黒板の上に御荘竿。下のが山土。

暗算の早い人は一瞬でお気づきと思いますが、例えば5対3で配合したとして。ふつーに市販ダンゴ+集魚剤クラスのコストがかかることになります。

どうも、地元ティー&ベテランっぽい人たちのダンゴを見てると、せいぜいピンポン玉ぐらいの大きさでした。あれが御荘スタイルとのことです。ベテランは低コストに抑えて、かつ釣り上げるんぞな。

サナギ粉1杯600円。

サナギ粉1杯600円。

完全ビジターの僕らは、ホームコート堂浦の「山土+サナギ粉でタライ1杯700円」のノリで、野球ボールぐらいの大きさのダンゴを使ってたら、一日でダンゴ代めっちゃかかりました!

フルオートのダンゴ混ぜマシーン。家に欲しい。

フルオートのダンゴ混ぜマシーン。家に欲しい。

三重方面の、一日でダンゴを40キロ使うノリの、まるで建材屋さんかなんかのようなチヌ釣りをしてたら「山土サナギ破産」の危険がありますので気をつけましょう。ジャンキーにはそれも望むところなのも理解していますけど。

釣りスペースについて

貸し切りイカダではないので、朝イチからの場所確保は一応必要になります。ただ、どこぞの釣り公園みたいに殺気立った釣り人の開門待ち行列が出来るとかでは一切ありません。僕たちがおじゃましたシルバーウィークど真ん中の日でも、のんびりと道具を運んで、準備出来ました。

また、イカダがきつきつになることもなく、ゆったりとした間隔で釣りを一日楽しめました。トイレももちろんあります。夫婦でのチヌ釣りにも向いていましたよ。

釣ったゴンズイをリリースせずに無益な殺生をしてる釣り人が目に入っちゃったのが唯一残念な点でした。貸切じゃない弱点がこういうところなんですよね。見たくないものが見えてしまうという。あの人の来世はきっとゴンズイかハオコゼかクサフグといったところですかね。

お弁当について

当日の朝の予約でオッケーです。今まで各地のイカダで食べた中でも1,2を争うぐらい、美味しかったです。味付けがしっかりしていて。700円。食べておくべし。

美味しいよ。

美味しいよ。お茶付き。

リベンジを誓って聖地をあとに・・・

実は次の日も愛媛にいた事はいたんですよね。でも、もう一つのライフワーク、日本100名城めぐりでスタンプゲットしておかないといけないお城が4つもありまして。さんざん悩んだんですが、泣く泣く釣りはナシ!

まーちゃん、俺たちの御荘湾、もう終わっちゃったのかなー?

バカヤロー。まだ始まっちゃいねーよ。

おしまい。